物置の耐用年数はどのくらい?劣化のサインや処分方法を紹介
実家の物置は昔からあるけど、劣化が目立ってきたという方も多いのではないでしょうか。本記事では、物置の耐用年数と劣化のサインを解説します。また、劣化した物置の処分方法も紹介するので、古い物置の処分に迷っている場合は、ぜひ参考にしてください。
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物置の耐用年数
物置の耐用年数は、材質によって大きく異なります。また、建物への該当の有無によっても、設定される年数に違いがあるので注意が必要です。ここでは、それぞれの建物の耐用年数を紹介します。
金属製の場合
建物に該当する物置で金属製の場合、耐用年数は約17年です。なお、建物として扱われる物置は、家屋として固定資産税の対象となるため、耐用年数を越えて劣化が激しい場合は撤去することをおすすめします。
簡易建物の場合
建物として扱われる物置のうち、掘立造や仮設のプレハブタイプの物置は、耐用年数が比較的短く約7年が寿命とされています。主要柱が10センチメートル角以下の、木製の物置の場合、耐用年数は約10年です。
工具器具備品の場合
建物に該当せず、工具器具備品として扱われる物置の耐用年数は、金属製のものは約15年とされています。木製など、金属以外の材質のものは約8年です。
物置の劣化サイン
長年使用している物置は、劣化によって倒壊する危険があります。また、隙間や穴から雨水や害虫が内部に入り込むおそれもあるため、劣化のサインが見られたら修理や買い替えを検討するべきです。ここでは、物置の劣化サイン6つを紹介します。
塗装の剥がれ
外壁や屋根の塗装が剥がれていると、その部分から雨水が侵入してしまいます。定期的に外壁や屋根を確認して、塗膜の膨れや剥がれがないかチェックしましょう。
チョーキング
チョーキングとは、壁に触れた際にチョークのような白い粉がつく現象を指します。チョーキングが起きている壁は、雨水を吸収しやすい状態になっており、カビや苔の繁殖を招きます。放置すると更なる劣化につながるおそれがあるので、早めの対処が必要です。
ひび割れ
外壁や屋根に発生したひび割れも、劣化が進んでいるサインです。ひび割れの大きさによって必要な修繕方法は異なりますが、素人が外から見ただけで深刻度を判断するのは難しいため、早めに専門の業者に相談しましょう。
サビ
金属製のパーツが使われている物置は、経年劣化によって金属部分にサビが目立ってくるでしょう。放置すると腐食して穴が開くおそれがあります。また、サビの侵食が進んだ物置は、解体する際に倒壊するおそれがあるため、サビが見られた場合は早めに対処しましょう。
コーキングの劣化
外壁材の目地部分や窓やドアの枠には、気密性や防水性を高めるためにコーキングが施工されています。コーキングが劣化すると、伸縮性や防水性が失われ、雨漏りのリスクが高まるため、定期的な修繕が必要です。
雨漏り
雨漏りが発生している場合、放置すると収納している荷物が破損する恐れがあるため、早急に業者に依頼して対処するべきです。
物置の処分方法
劣化が進んだ物置の処分方法には、以下の4つが挙げられます。
- 業者に依頼して解体する
- 販売店に回収を依頼する
- 不用品回収業者に依頼する
- 売却する
業者に依頼して解体する
耐用年数を超えた物置は、柱や部品が劣化しており、倒壊する恐れがあります。そのため、古い物置を解体する場合は、業者に依頼した方が安全です。
販売店に回収を依頼する
物置を買い替える場合は、販売店に古い物置を回収してもらえる可能性があります。また、店舗によっては、解体から請け負ってくれる場合があるので、販売店のホームページなどでサービスをチェックしましょう。
不用品回収業者に依頼する
物置の収納物ごと処分したい場合は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。ただし、基礎撤去まで行う場合、追加料金が発生する可能性があるので、事前に見積もりを取っておくと安心です。
売却する
まだ使える状態の物置であれば、買取業者に依頼したり、フリマアプリやサイトに出品したりすることで、売却できる可能性があります。
耐用年数を超えた物置は危険!修理や買い替えを検討しよう
物置の耐用年数は、主に材質によって異なります。耐用年数を超えた物置は劣化が進み、倒壊したり雨漏りによって収納物が破損したりするリスクが高まります。ひび割れや塗装の剥がれ、サビなど劣化のサインが見られたら、早めに修繕や買い替えを検討しましょう。