庭木の伐採を自分でする方法は?依頼すべき基準や注意点を解説
庭をきれいに保ったり、イメージを変えたりするには、必要に応じて庭木の伐採を行わなくてはなりません。庭木を切りたいと考えたときに、業者に頼らず自分で伐採することは可能なのでしょうか?そこで今回は、庭木を伐採する方法について解説します。必要なものや手順を分かりやすくお伝えするので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間:3分
自分で庭木伐採できる木の目安
初心者の方が、自分で伐採できる庭木の目安は「高さ2m以下かつ直径10cm以下」です。この基準を満たしている小さめの木であれば、怪我のリスクも小さく、比較的安全に伐採することができるでしょう。計測して、高さや直径が大きすぎる場合は危険を伴うため、業者に依頼することをおすすめします。
また、高さや直径が小さめの場合であっても、木が斜面に生えていたり電線の近くにあったりする場合は、危険を伴います。事故やトラブル防止のためにも、伐採を行なっている業者に相談してください。
庭木伐採に必要なもの
ここからは、庭木の伐採に必要なものをご紹介します。
ノコギリまたはチェーンソー
庭木を伐採するためには、剪定用のノコギリが必要です。木の幹や枝を切ったり、根の処分をしたりするのに使用します。チェーンソーでも代用はできますが、パワーが強力で跳ね返りにより大怪我をしてしまうリスクがあるため、初心者の方はノコギリを使用しましょう。
剪定バサミ
剪定バサミは、邪魔な枝を切る際に使用します。ハサミタイプのものでも問題ありませんが、握る部分がペンチのような形状のものだと、力を使わずに枝を切ることができるのでおすすめです。
シャベル
シャベルは、土を掘ったり、鋭い刀を利用して木の根を切ったりすることができます。切り株の下にシャベルを差し込み、「テコの原理」を利用して力を入れると切り株を引き抜くことができるため、小さい木や根の細い木であればシャベルのみで抜根できるでしょう。100円ショップやホームセンターで販売されている、園芸用のもので問題ありません。
ゴミ袋・ガムテープ
伐採した庭木や落ちた枝を集めるために、ゴミ袋とガムテープが必要です。処分の方法は、一般の可燃ゴミやクリーンセンターへの持ち込みなど、ゴミの量や種類によってさまざまなので、必要な廃棄用資材を用意してください。
ロープ
木を倒す方向を定めるために、ロープを使用します。直径10mm以上の強度が高いものを用意しましょう。計画を立てずに木を伐採すると、道路側に倒れて通行人に迷惑をかけたり、家に向かって倒れて窓が割れたりする危険性があります。木を倒す方向は、必ず決めておいてください。
軍手
尖った枝などで手を怪我しないように、作業の際は常に軍手を着用してください。ノコギリなどを使用する際は、滑り止め付きで厚手のものを選びましょう。
庭木伐採のおおまかな手順
ここからは、庭木伐採を行う際のおおまかな手順を解説します。
木を倒す方向を決める
木を適当に切り始めると、大変危険です。トラブルや事故を防止するため、十分なスペースがある方向へ倒さなければなりません。倒したい方向に向かって、引っ張るようにロープを張っておきましょう。
枝を切る
木が折れる際に、枝が邪魔になったり、周囲を傷つけたりする可能性があるため、あらかじめ切り落としておいてください。枝や葉がそこら中に散らかっていると、邪魔になるだけでなく足を滑らせる原因になり得るため、まとめておきましょう。
木を切る
ノコギリを使って、木の幹に「受け口」と「追い口」と呼ばれる切り口を入れましょう。受け口は、木が倒れる方向に作る切り込み部分で、最初に切り込みを入れます。真横と斜めの2箇所にノコギリを入れて、口の形のような切り込みを作ってください。
追い口は、受け口の逆側に水平に入れる切り込みです。追い口は全て切ってしまうわけではなく、受け口の会合線との間に一定の幅を残し、これを「ツル」と呼びます。ツルを支点にして、受け口の方向にスピードをコントロールしながら倒していきましょう。
抜根する
倒した庭木を移動させたら、土の中に残った根の処理を行いましょう。基本的に、木の根はシャベルで土をほぐし引っ張れば抜くことができます。土や根が硬くスムーズに進まない場合は、水で濡らしてからほぐしましょう。些細な根も残したくない場合には、除草剤を使用して枯らす方法があります。
ゴミを処分する
ゴミを放置していると、景観を損なうだけではなくシロアリなどの害虫の餌や住処になりかねません。自治体によってゴミのルールは異なるため、可燃ゴミとして捨てられるか事前に確認しておきましょう。自治体が、クリーンセンターでゴミの持ち込み処分を行なっている場合もあるので、そちらも確認してください。
庭木伐採に向いている季節
庭木伐採に向いているのは、空気が乾燥している冬の時期です。木に含まれている水分が少ないため夏や梅雨の時期よりも軽く、伐採を行うのに適しています。気が病気になってしまったという場合や、トラブルのため早く伐採したいというケース以外は、冬まで待つことをおすすめします。
庭木伐採は、専門業者に依頼すると安全
本記事では、庭木の伐採を自分で行う方法について解説しました。庭木が小さくて細いものであれば、自分で伐採することが可能です。しかし、少し大きめのものになると、怪我や近隣とのトラブル、家の破損などのリスクが少なくありません。取り返しのつかないことにならないためにも、自信がない場合にはプロの業者に依頼しましょう。
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