ほとんどの工程を手作業で進めるはつり工事ですが、どのような道具を使うのでしょうか？そこで本記事では、はつり工事に使う道具について解説します。はつり工事を業者に依頼する際の注意点も併せてお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間：3分

はつり工事が必要なケース

ここでは、はつり工事が必要なケースを紹介します。

配線を通すとき

設備を導入する際には、新たに配線を通す必要があるかもしれません。壁や床が障害になる場合には、はつり工事を行って穴を開け、新しい配線経路を確保します。

工事現場が狭いとき

工事現場のスペースが狭い場合は、重機を使用することができません。重機の入らない場所では、はつり工事を行い、人の手で部分的な解体や削り取りを行います。

リノベーションをするとき

リノベーションを行い、新しい設備やデザインを取り入れたりする際に、はつり工事を行うことがあります。また、間取りの変更を行う場合には、壁や床、天井などの一部を手作業によって撤去します。

建物の一部を取り壊すとき

建物全てを取り壊す際には、重機を使った解体工事を行いますが、一部のみを取り壊す場合ははつり工事を選ぶのが一般的です。狭いスペースや弱い構造の建物に重機を使用すると、建物の残った部分にダメージが加わる可能性があります。重機を使用できるかの判断を行い、必要があればはつり工事を行います。

騒音が気になるとき

住宅街においては、騒音問題を特に気にしながら工事を進めなければなりません。低騒音・低振動タイプの道具を使ったはつり工事であれば、重機などの大型の機械を使った工事よりも、音の発生を大幅に抑えられます。

はつり工事に必要な道具

ここからは、はつり工事に必要な道具を紹介します。

タガネ ・チゼル

タガネとチゼルはほぼ同じ道具で、ブロックやコンクリートを手動で削ったり割ったりする作業に用います。壁に配管用の溝を掘る場合や、装飾を施す場合など、細かい部分を削る際には必須の道具です。

電動ハンマー

電動ハンマーは、電気の力で刃先につけたタガネやチゼルを震動させてコンクリートを打撃し、壊したり削ったりする道具です。刃先につける工具は交換できるので、作業内容に合わせて選びます。電動ハンマー本体は非常に重いため、作業中にしっかりと固定するためには、かなりの体力が必要です。

電動ドリル

電動ドリルとは、先端の工具を電気の力で回転させることで、穴を開けたりネジを締めたりなどの作業を行う工具です。購入する際には、形状や回転数、穴を開ける能力、その他の機能などをよく見て、目的に合ったものを選びましょう。また、専用のビットに交換することで、コンクリートなどの硬い素材にも対応することができます。

ディスクグラインダ―

ディスクグラインダーは、工具の先に取り付けたディスクを高速回転させ、切ったり研磨したりする電動の工具です。パワーがあるため、コンクリートや金属も削り取ることができます。また、表面の凹凸の修正や、タガネで切れない鉄筋を切る際にも役立ちます。

電動サンダー・鉄筋カッター

電動サンダーとは、サンダー部分にサンドペーパーやベルトなどを取り付けて振動・回転させ、研磨する工具です。コンクリートの表面を磨いたり、細かい仕上げを行ったりする際に使用されます。鉄筋カッターは、コンクリート内部にある鉄筋を切断する際に使用する工具です。手動式や電動式のものなど、種類はさまざまなので、用途に合わせて選びましょう。

はつり工事を行う際の注意点

はつり工事は、悪徳業者に依頼してしまうと、工事にかかるコストが高くなることがあります。費用が高くなるだけではなく、仕上がりが良くないことも多いため十分注意してください。悪徳業者を選ばないためには、ホームページの内容や口コミ、見積もりの内訳をよく確認し、極端に安価すぎる業者は避けましょう。あまりにも安い場合、後から高額の費用を追加請求してくるケースがあります。

とはいえ、工事を進めていくうちに想定外の工事を追加しなければならないケースは少なくありません。追加費用が発生する＝悪徳業者とは限らないため、その点においても理解しておきましょう。

はつり工事には専門の道具が必要！

本記事では、はつり工事に使用する道具を紹介しました。工事の内容に合わせた道具を適切に使用することで、作業が効率的に進みます。また、安心して工事を進めるためには、優良業者を選ぶことが大切です。はつり工事を計画する際には、本記事の内容をぜひ参考にしてみてください。