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はつり工事とは?工事の種類や費用・工期などの基礎知識を徹底解説

はつり工事を行う職人の手

 

建物の解体や改築を計画する際に「はつり工事」という言葉を目にする機会があるかもしれません。はつり工事を行うとなると、かかる費用や作業の内容が気になりますよね。そこで本記事では、はつり工事について徹底解説します。費用の相場や工事の種類など、基礎的な知識を幅広くお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間:3分

はつり工事とは

はつり工事とは、コンクリート製の床や壁、柱などを削ったり、穴を開けたりする作業を指します。具体的には、古いコンクリートを取り除いて新たな基礎工事を行う場合や、コンクリート製家屋のリフォーム時などに実施されます。建物全体を解体する工事とは異なり、部分的な工事を指すことがほとんどです。

はつり工事が必要なタイミング

ここからは、はつり工事が必要なタイミングをお伝えします。

リフォームをするとき

住宅のリフォームをする際、コンクリート面に加工を施す必要が出できた場合には、はつり工事を行います。具体的に、配管や配線を通すのにコンクリートを貫通させなければならない場合や、既存の壁の一部分を撤去したい場合には、はつり工事が必要です。

新築で家を作るとき

新築工事において、ドアや窓枠を正確に収めるためにコンクリートを削る場合や、電気の配線を通す場合などにも、はつり工事が必要です。また、壁材を貼る前にコンクリートをならしたり、打ちっぱなし壁の見た目を良くするために表面部分を削ったりする作業も、はつり工事に含まれます。

解体するとき

解体工事においても、はつり工事は欠かせません。建物全体を解体する作業を解体工事と呼びますが、部分的な作業ははつり工事で行います。重機で対応するのが難しい細かい部分には、手作業メインのはつり工事を用いるのがほとんどです。

はつり工事の種類

はつり工事は、目的や手順によって大きく3つに分類することができます。ここからは、はつり工事の種類を解説します。

コンクリートはつり工事

コンクリートはつり工事は、既存のコンクリートを削って加工を施す工事です。コンクリートの厚みを調整したり、新たなコンクリートを流し入れる前の準備作業として行われたりするのが一般的です。ハンマーやたがね、ディスクグラインダーなどの道具を使用し、手作業で進められます。作業の工程でひび割れなどが発生すると修復が困難であるため、高度なスキルが必要な作業です。

はつりこわし工事

はつりこわし工事とは、コンクリート製の建築物の一部を、クラッシャーと呼ばれる道具を使用して破壊する作業です。工事の対象はあくまでも一部のみで、すべて壊す場合は解体と呼び分けます。水道管や電気配線に隣接した部分を破壊する場合も多いため、高い技術や注意力が必要です。

はつり仕上げ工事

はつり仕上げ工事とは、コンクリート表面の凸凹を平らにしたり、バリを削ったりして、見た目を良くするために行う工事のことです。無機質なイメージのコンクリートを華やかな雰囲気に仕上げることもできますが、作業に時間がかかるため、費用は高額になります。

はつり工事にかかる費用相場

はつり工事にかかる費用の主な内訳は、人件費、運搬費、処分費等です。そのため工事の費用は、施工する場所の状態や規模、作業の難易度、使用する工具の種類によって大きく前後します。一般的なはつり工事にかかる費用の相場は、1平方メートルあたり5000円〜30000円程度です。

 

解体作業の付帯工事としてはつり工事を行う場合は、基本的な費用が解体費に合算され、手作業の費用のみがはつり工事分として計上されることもあります。見積書を見ても分かりにくい場合や納得いかない場合は、遠慮なく業者に質問してみましょう。

はつり工事にかかる工期目安

はつり工事にかかる工期は、施工する場所の面積や作業の難易度、人員数などによって大きく変動します。小規模な工事の場合は数日、大規模な工事になる場合は数週間程度かかるのが一般的な目安です。1日あたり、15〜20平方メートルほど進められると考えておきましょう。しかし、現場の状況や天候によって工期が伸びることもあるため、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。

工事費用が変動する要素

家の模型と電卓

 

はつり工事の費用相場を先述しましたが、工事費用は条件によって変動するものです。ここからは、工事費が変動する要素を紹介します。

工事の延長

工事が予定していた日数よりも長引くと、追加費用が発生するかもしれません。例えば、床を開けたときに、予想以上に多くの鉄筋が使われていたり、厚みがあることが発覚したりした場合には、作業工程が増えて工期が延びます。

 

また、台風の影響や雨が続いたことによって作業が進められなかった場合にも、機材のレンタル費や作業員の確保に関する追加費用が発生するかもしれません。追加費用が発生する条件については、打ち合わせの段階で十分に確認しておきましょう。

アクシデント

工事を進めていくうちに、思わぬアクシデントが起きることがあります。例えば、地盤が想像以上に弱いことが工事中に判明した場合、地盤補強を行わなければなりません。また、工事を進める中で、隠れていた腐食部分やひび割れが見つかると、改修作業を優先することになるでしょう。追加の工事や修復作業が必要になった場合にも、工事費用が上がります。

騒音・振動対策

はつり工事は騒音や振動を伴うため、住宅街で工事を行う場合には、近隣住民に迷惑をかけないためにも騒音が少ない機材を準備する必要があります。また、工事を進められる時間帯が制限されるため、工期が長くなって費用が上がる要素になるかもしれません。

はつり工事を行う際の注意点

ここからは、はつり工事を行う際の注意点をお伝えします。トラブルを未然に防ぐためにも、ぜひ最後までご覧ください。

周辺住民に配慮する

はつり工事を行う際は、どれだけ注意していても騒音や粉塵、振動などが発生するものです。工事の際には、周辺住民への配慮を欠かさないようにしましょう。工事が始まる前には、できるだけ早めに近隣住民へ知らせておいてください。できれば直接自宅を訪問して、具体的なスケジュールや作業時間、予想される騒音や振動の程度について説明を行いましょう。難しい場合には、書面を投函して通知してください。

 

万が一トラブルが発生した場合には、誠実に対応することが大切です。今後の信頼関係を失わないためにも、業者とよく相談しながら適切な対応を取りましょう。

費用と工期が適正か判断する

残念ながら、業者の中には悪徳業者が紛れ込んでいるものです。工事を依頼する際には、費用や工事が適正かどうか冷静に判断しましょう。費用や工期の相場を知るためには、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。

 

もちろん業者によって費用の差はありますが、見比べることで、適正価格を把握することができます。しかし、他社と比較して、極端に安い見積もりにはすぐに飛びつかないようにしましょう。格安の見積もりの場合、工事や材料の品質が低かったり、後から高額な追加費用を請求してきたりする可能性があります。ホームページの内容や口コミ等もよくチェックして、信頼できる業者を選びましょう。

はつり工事の正しい知識を身に着けよう!

本記事では、はつり工事に関する基礎知識や費用相場を徹底解説しました。はつり工事の費用は、工事を行う場所の面積や作業、人員数、工事の難易度などの条件によって大きく変化します。一律の費用を算出することは難しいため、業者に現場を確認してもらった上で、見積もりを取ってもらいましょう。

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