整地を行う際の水平の確認方法は?怠った場合のリスクや手順を紹介
整地を行う際に、地面の水平確認を怠ったり、正しく計測できていなかったりすると、安全性や美観に悪影響を及ぼすことがあります。そこで本記事では、自分でできる水平の確認方法を紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
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整地が必要な状況
整地が必要な状況は、以下の通りです。
- 庭を新しく作るとき
- テラスやデッキを設置するとき
- 駐車場を作るとき
- 庭や家の周りをきれいにしたいとき
- 建物の基礎を作るとき
- 大型の植栽を行うとき
- 防草シートなどを敷くとき
上記の状況では、地面がきれいに均されている安定した土地が求められるため、整地が必要です。
水平確認を行う理由
ここからは、水平確認を行う理由を解説します。
構造物を安定させる
傾斜があると建物が不安定になるため、時間が経つとともに崩壊のリスクが高まり大変危険です。水平を確認することで、庭の構造物や建物が安定しやすくなります。
水の流れの管理
土地にうまく勾配がついていないと、雨水が溜まる可能性があります。土地の一部に水が集まる状態が続くと、地盤が弱くなったり、植物が根腐れを起こしたりするため注意が必要です。
美観の向上
水平が持たれていると、庭やエクステリアが美しく見えます。傾いているとどうしても粗雑な印象になってしまうため、水平確認はきちんと行いましょう。
水平確認を怠った場合のリスク
ここでは、水平確認を怠った場合のリスクを解説します。後から修正しようとすると、余計な費用と手間がかかることになるので、事前にリスクを知っておきましょう。
基礎が不安定になる
水平確認を怠ると、建物やデッキ全体の構造が不安定になります。時間が経つにつれて建物が傾いたり、ひび割れが生じたりすることがあるため、大変危険です。
水たまりができやすくなる
土地が正しく整地されていないと、うまく排水されずに雨水が溜まりやすくなります。災害時に危険なのはもちろん、水が溜まって湿度が高い日が続くと、腐食やカビの発生を引き起こす危険性があるため注意が必要です。
見た目が悪くなる
整地が不完全だと、庭や屋外スペースの美観が損なわれます。土地の高低差があると、植物を植える際にも均等に成長せず、見栄えが悪くなるかもしれません。
転倒のリスクが高まる
凸凹している場所は、歩く人にとって大変危険です。特に高齢者や子供にとって、転倒のリスクが増します。事故防止のためにも、整地を行って土地をきちんと均しておきましょう。
スピリットレベルを使った水平の確認方法
スピリットレベルを使った、水平の確認方法を紹介します。
必要な物
スピリットレベルを使って、水平を確認するのに必要なものは以下の通りです。スピリットレベルは、気泡水準器と呼ばれることもあります。
- スピリットレベル
- 平らな板や棒
手順
スピリットレベルを使用した、水平の確認方法は以下の通りです。
- 確認したい場所に板や棒などを置いて、基準を設定します。
- スピリットレベルを、設置した板や棒の上にのせましょう。
- スピリットレベルの中央の気泡を確認してください。どちらかに偏っている場合には、その方向に傾いている証拠です。
- 傾きが見られた場合には、スピリットレベルの指示に従い調整してください。
レーザーレベルを使った水平の確認方法
レーザーレベルを使った、水平の確認方法を紹介します。
必要な物
レーザーレベルを使って、水平を確認するのに必要なものは以下の通りです。
- レーザーレベル
- 三脚
手順
レーザーレベルを使用した、水平の確認方法は以下の通りです。
- レーザーレベルを三脚にセットして、確認したいエリアの中心に設置しましょう。
- レーザーレベルを水平に調整したら起動し、水平ラインを投影します。
- 水平ラインを基準にして、地面を均してください。
糸とピンを使った水平の確認方法
糸とピンを使った、水平の確認方法を紹介します。
必要な物
糸とピンを使って、水平を確認するのに必要なものは以下の通りです。
- 糸
- ピン(棒や杭など)
- 水平器
糸の長さは、整地する場所の状態に合わせて調整してください。
手順
糸とピンを使用した、水平の確認方法は以下の通りです。
- 水平かどうかを確認したい場所の両端に、ピンを打ち込みます。
- ピンの間に糸を張り、水平器を使用して水平を確認しましょう。
- 糸の高さを目安にして、地面の高さを調整してください。
オートレベルを使った水平の確認方法
オートレベルは、水平をチェックするのに最も王道の方法です。オートレベルを使った水平の確認方法を紹介します。
必要な物
オートレベルを使って、水平を確認するのに必要なものは以下の通りです。
- オートレベル
- 三脚
- スタッフ(評尺)
手順
オートレベルを使用した、水平の確認方法は以下の通りです。
- 確認したいエリアの中心に近い場所に三脚を設置し、オートレベルを取り付けましょう。
- 測定する場所の基準点にスタッフを立ててください。
- オートレベルの視準器を使用して、スタッフの目盛を読み取ります。
- 測定結果に基づいて、地面の状態を調整しましょう。
安全のためにも、水平確認はきちんと行おう
本記事では、整地をDIYで行う際の水平の確認方法について解説しました。水平の確認作業を行うことは、美観の保持だけでなく、水はけ問題や建物の安定を保つことなどさまざまな目的があります。重大な事故や怪我を防ぐためにも、水平確認はきちんと行いましょう。