遺品整理でお焚き上げはするべき?供養が必要な理由や依頼方法を解説
遺品整理で出た遺品を処分するには「お焚き上げ」をする方法があります。しかし、お焚き上げは必ず行うべきなのか、行う理由や依頼する場所がわからない人も多いでしょう。そこでこの記事では、遺品整理で出た遺品はお焚き上げするべきか理由を解説し、供養を依頼する場所も紹介します。
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遺品整理で出た遺品はお焚き上げするべき?
遺品整理で出た遺品をお焚き上げするべきかは、品物によって変わります。一般的には、故人が日頃から身につけていた愛用品やぬいぐるみなどは思い入れが強く、魂が宿っていると考えられるため、お焚き上げをする場合が多いです。しかし、お焚き上げに対する考え方は、仏教や神道で異なるため、行うかどうかは故人の信仰していた宗教によっても変わるでしょう。
遺品のお焚き上げをする理由
遺品のお焚き上げをする理由は、主に以下の3つです。
- 遺品の供養になる
- 遺品の魂を故人の元に送れる
- 遺品を手放しやすい
それぞれについて解説します。
遺品の供養になる
お焚き上げには、所有者のいなくなった遺品を炎で浄化し、供養する意味合いがあります。また、神道では火の力によって遺品を燃やすと、遺品の魂を天に還すという儀式になります。
遺品の魂を故人の元に送れる
仏教においてお焚き上げは、遺品に宿る魂を故人の元に送るという意味合いがあります。大切にしていた愛用品を送ると故人の冥福を祈る意味にもなるため、死後の世界でも安らかでいられるよう思いを届けられるでしょう。
遺品を手放しやすい
故人が愛用していた遺品をゴミとして処分するのは、抵抗を感じる人も多いです。お焚き上げをすると適切な方法で処分できるため、罪悪感を抱くことなく手放せて、遺品整理をする人の心理的な負担を減らせます。
お焚き上げが必要な遺品
お焚き上げが必要な遺品には、以下のものが挙げられます。
- お守り
- メガネ
- 腕時計
- 指輪
- 人形
- ぬいぐるみ
- アルバム
- 衣服
上記以外にも、故人が生前愛用していたものは、お焚き上げをした方が良いと考えられています。ただし不燃物は、環境上の理由によりお焚き上げできない場合もあるため、事前に確認しましょう。
遺品のお焚き上げを依頼できるところ
遺品のお焚き上げを依頼できるのは、主に以下の2つの場所です。
- 寺院・神社
- 遺品整理業者
それぞれについて解説します。
寺院・神社
寺院や神社では、お焚き上げを受け付けている場合が多いです。お焚き上げの方法は、故人の住居に直接きてもらう「現場供養」と、お焚き上げする遺品を持ち込む「合同供養」の2つあり、どちらを依頼できるかは施設ごとに変わります。また、合同供養では寺院や神社に持ち込んで遺品を燃やしますが、不燃物があると受付できない場合もあるので注意しましょう。
遺品整理業者
遺品整理業者は、オプションサービスとして遺品のお焚き上げを受け付けている場合があります。お焚き上げの方法は、業者が寺院や神社に遺品を持ち込む「合同供養」になるのが一般的です。故人の住居でお焚き上げをする「現場供養」を依頼したい場合は、直接業者に問い合わせて確認しましょう。また、依頼する場合はオプションになるため、遺品整理費用の他に追加で料金がかかります。
遺品整理で出た遺品はお焚き上げをして供養しましょう
遺品整理で出た遺品は、必ずお焚き上げをするわけではありませんが、一般的には思い入れの強い遺品はお焚き上げする場合が多いです。
お焚き上げをすると、遺品を供養して故人の元に送れるため、冥福を祈るという意味合いがあります。また、ゴミとして処分する方法ではないため、遺品を手放しやすいのも利点の一つです。依頼する際は、寺院や神社、遺品整理業者などで受け付けているので、事前に調べて頼みましょう。