空き家の電気は止めるべき?適切なタイミングや注意点を解説
空き家の管理において、電気の取り扱いは1つの大きな問題となります。電気を止めるべきか、維持すべきかの判断は、空き家の状態や将来の計画に大きく影響するためです。今回は、空き家の電気を止めるべきタイミングと、止めない場合の適切な管理方法について詳しく解説します。さらに、漏電のリスクやガス・水道の供給停止に関する注意点も紹介するので、安全のためにもぜひ参考にしてください。
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空き家の電気を止めるべきタイミング
空き家の電気は、以下のような状況に合わせて止めるか判断しましょう。
売却する場合
空き家を売却予定の場合、内覧の準備にともない電気を止めない方が良いです。内覧では、照明やエアコンなどの電気設備が適切に機能するかを確認する必要があり、購入希望者にとって物件購入の判断に関わる重要な要素となります。また、掃除機やその他の電気機器を使用して物件を清潔に保つことが大切なため、電気は必要不可欠といえるでしょう。
売却活動中は、電気の契約を維持するようにしてください。
取り壊しが決まっている場合
取り壊し予定の空き家では、安全上の理由から電気契約を解除することが一般的です。電気が供給されている状態で放置すると、漏電といったリスクが高まり、最悪の場合、火災につながる可能性もあります。特に電気設備の老朽化が進んでいる物件では、さらに危険です。早めに電気を止め、取り壊し作業を安全に行う準備を整えましょう。
誰も住む見込みがない場合
長期間誰も住む見込みもなく、売却の予定もない空き家においては、電気を止めておくことが推奨されています。定期的な掃除の予定といった、電気を使用する機会があるなら通電は欠かせません。しかし、物理的距離や体の事情などで空き家の定期的な管理が難しい場合は、無断使用や漏電を防ぐためにも一時的に電気は止めておきましょう。
使用用途の見込みが立ち次第、再度電気を契約するかを決めたほうが安全です。
止めない場合の対処法
電気を止めない判断をした場合は、以下の点に注意が必要です。
ブレーカーを落とす
空き家で電気を完全に止めるわけではない場合でも、使用しない電気機器のブレーカーを落とすことで、無駄な電力消費を防ぎましょう。例えば、冷蔵庫やエアコンなどの大型家電は特に消費電力が大きいため、不使用時にはコンセントから抜くことが望ましいです。これにより、漏電のリスクも減らし、安全に物件を管理することができます。
名義変更を早めに行う
空き家の電気契約は、物件の所有者が変わる際に、速やかに名義変更を行いましょう。これにより、新所有者がスムーズに物件を管理できるようになります。名義変更をしないと、いざ電気を止める場合にも手続きに手間がかかるケースが多いです。名義変更手続きは、地域の電力会社や契約している供給者に連絡をして行えます。
漏電に注意
漏電は非常に危険で、小さな火花から大規模な火災につながる可能性があります。特に古い電気配線や劣化した電気設備がある空き家では、定期的な点検が必須です。漏電を防ぐためには、所有者が定期的に空き家を確認することはもちろん、専門の電気技師に検査を依頼することが大切になります。配線や設備の状態を確認してもらい、必要に応じて修理や交換を行いましょう。
ガス・水道を止めるタイミング
電気と同様に、ガスと水道も不使用時には供給を停止することが望ましいです。特に老朽化した空き家の場合は、漏水やガス漏れが発生すると、重大な事故や損害を引き起こす可能性があります。供給を止め危険のリスクを回避し、安全に空き家管理を行っていきましょう。
空き家の電気はタイミングをみて対処しよう
空き家の電気管理は、その物件の現状や将来の計画に応じて柔軟に対応することが大切です。状況によっては電気を継続することが有利な場合もありますし、安全を考慮して速やかに停止するのが適切な場合もあります。どの選択をするにせよ、定期的な点検とメンテナンスを怠らないようにして、物件の安全を第一に考えましょう。