仮住まい先の種類と探し方!探すときのポイントと注意点も解説!
建て替えやリフォームの際、仮住まいの探し方に悩む方も多いでしょう。仮住まい先にはさまざまな種類があり、かかる費用や手続き方法などが異なるため、自分に合っているかを慎重に選ぶ必要があります。
そこで本記事では、仮住まいの種類や特徴、探し方のポイントについて解説します。あわせて仮住まい探しでの注意点についてもお伝えするので、仮住まいをどうすればいいかとお悩みの方は最後までご覧ください。
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仮住まい先の種類
仮住まいの期間は3ヶ月~1年ほどとなるため、短期間の入居が可能な場所を探す必要があります。ここでは、候補となる仮住まい先を4つ紹介します。それぞれのメリットとデメリットをお伝えするので、仮住まい先を選ぶ際の参考にしてください。
- 賃貸住宅
- UR賃貸住宅
- ウィークリーマンション
- 実家
賃貸住宅
賃貸住宅は、広さや間取り、立地条件などの選択肢が幅広い点が特徴です。そのため、家族が多い場合や居住エリアを変更したくない場合なども、適した物件を探しやすいでしょう。
しかし、賃貸住宅の多くは2年更新となっており、短期間の入居には向いていません。短期間で退去する場合は、違約金が発生することも多いです。また、敷金や礼金、仲介手数料といった初期費用も発生します。さらに、インターネットの手続きや家具・家電の用意も必要なため、入居時や退去時には手続きが面倒となるのも懸念点です。
UR賃貸住宅
UR賃貸住宅とは、都市再生機構が提供する公共の賃貸住宅です。団地やマンションなど選択肢が豊富で、管理がしっかりしている点が特徴です。敷金はかかりますが、礼金や仲介手数料はかかりません。入居期間に縛りがないため、短期間でも借りられる可能性があります。
ただし、物件のあるエリアは限られており、空き状況も多くはないため、条件に合った部屋を借りられないかもしれません。また、収入額などの申し込み条件があるため、クリアしているか事前に確認が必要です。
ウィークリーマンション
ウィークリーマンションは、1週間単位で借りることが一般的です。1ヶ月単位で借りられるマンスリーマンションもあります。これらは、数ヶ月から1年単位で借りるなど、長期の入居も可能。家具家電付きやインターネット回線のある部屋が多いため、引越しに手間がかからないのがメリットです。
ただし、一般的な賃貸住宅と比べると賃料は高い傾向にあります。一般的な賃貸住宅にかかる引越し費用や初期費用などをトータルして比較してみるといいでしょう。
実家
仮住まいの間、実家に住むのも一つの手です。契約手続きの手間がなく、敷金や礼金といった初期費用も発生しません。賃料や生活費などを支払ったとしても、全体的な費用はほかの仮住まい先よりも抑えられるでしょう。
ただし、実家に仮住まいをするには、家族全員が居住するスペースが空いていなくてはいけません。また、実家が遠い場合は、学校や職場までにかかる時間や費用も考慮する必要があるでしょう。
仮住まいを探すときのポイント
仮住まいを探すときには次の3つのポイントに注意してください。
- かかる費用
- 借りられる期間
- 適した広さと利便性
かかる費用
仮住まいを探す際には、かかる費用を把握することが大切です。家賃のほか、敷金や礼金といった初期費用、光熱費やインターネット料金などのランニングコストも考慮する必要があります。また、家具家電の有無によって引越し料金もかかります。予算に合わせて費用面で無理のない仮住まい先を選びましょう。
初期費用がかからないのはウィークリーマンションやUR賃貸住宅です。一般的な賃貸住宅は、敷金・礼金・仲介手数料といった家賃の3ヶ月分ほどの初期手数料がかかります。契約時には初期手数料に初月の家賃を加えた分が請求されるため、家賃の4、5ヶ月分を一度に支払わなければいけません。一方で、ウィークリーマンションの多くは初期費用がかかりませんが、家賃そのものが高い傾向にあります。
このように、それぞれの借入先でかかる費用をトータルで考えておきましょう。
借りられる期間
仮住まい先の借りられる期間も重要なポイントです。建て替えや引越しのスケジュールと照らし合わせて、必要な期間だけ借りられるかどうか確認しましょう。また、契約期間の延長や早期退去についての条件も確認しておくと安心です。仮住まいの期間が短い場合は、ウィークリーマンションや実家、長い場合はUR賃貸住宅や一般的な賃貸住宅を検討するといいでしょう。
適した広さと利便性
仮住まい先の広さは、家族の人数や荷物の量に合わせて選ぶ必要があります。あわせて、仮住まい先から職場や学校までの距離や交通手段も確認しておきましょう。短期間とはいえ、充分な広さが確保されていなかったり利便性が悪かったりすれば、ストレスが溜まってしまいます。仮住まい先での暮らしをシミュレーションして選ぶといいでしょう。
仮住まいの探し方
次に、仮住まいの探し方を3つ紹介します。
- インターネットで探す
- 地元の不動産屋に相談する
- 親戚・知人にあたってみる
インターネットで探す
まずは、インターネットを使って探してみるといいでしょう。不動産ポータルサイトや物件情報サイトを利用すると、多くの物件情報を一括して検索できます。ただし、インターネットに掲載されている物件は長期入居の物件が多く、短期で入居できる物件は少ない傾向です。
地元の不動産屋に相談する
地元の不動産屋に相談してみるのも仮住まいを探す有効な方法です。地元の不動産業者は、地域の物件情報について詳しく、希望に合った物件を紹介してもらえる可能性があります。内見や契約手続きのサポートもしてくれるので、賃貸に慣れていない方も安心でしょう。
親戚・知人にあたってみる
親戚や知人に相談するのも一つの手です。親戚や知人からの紹介で安く借りられる可能性があります。不動産に詳しい知人がいれば、相談してみるのもいいかもしれません。ただし、不動産契約は高額なものなので、トラブルにならないように注意しましょう。
仮住まいでの注意点
仮住まいをする際には、さまざまな点に注意する必要があります。必要な手続きや注意点について5つお伝えします。
- ライフラインの契約
- 公的な手続き
- 契約期間
- 高額な費用
- 荷物の置き場所
ライフラインの契約
仮住まい先に引っ越す際は、水道やガス、電気などライフラインの契約が必要です。早めに手続きをして、引越し当日にスムーズに生活を始められるように準備しましょう。また、仮住まい先を退去する際にも手続きが必要なので、忘れないように注意してください。
公的な手続き
仮住まいに移る際には、住民票の異動や郵便物の転送届といった公的な手続きが必要となる場合があります。引越し先の自治体に適切な手続きを行わないと、必要なサービスを受けられないかもしれません。特に、子どもの学校や医療関係の手続きは忘れずに行いましょう。
契約期間
仮住まい先の契約期間をよく確認しましょう。建て替えや引越しのスケジュールに合わせて、余裕をもった期間で借りておくと安心です。また、工事の進捗状況によっては、本来のスケジュールから変更することも考えられます。契約期間の延長や早期退去についての条件も確認しておくと安心でしょう。契約内容によっては、期間の変更により違約金が発生する場合があるので注意してください。
高額な費用
前述したように、仮住まいは、家賃のほかにも敷金や礼金といった初期費用がかかります。家具家電を移動すれば、その分の引越し費用も頭に入れておかなければなりません。生活費も含めて、仮住まい期間にかかる費用を把握し、無理のない範囲で物件を選ぶことが大切です。突発的な費用に備えて緊急時の備えも忘れずに行いましょう。
荷物の置き場所
仮住まいを利用するにあたっては、荷物の置き場所を考えておかなければなりません。狭いスペースや収納の少ない物件では、荷物の整理が困難です。必要なものと不要なものに分けて、効果的な収納方法を考えましょう。場合によっては、荷物の一時的な預け先を検討する必要もあります。
仮住まいの注意点を知り最適な場所を探そう
期間の限られた仮住まいとはいえ、物件選びによっては窮屈な思いをしたり不便な生活を強いられたりする恐れがあります。そのため、仮住まい先は慎重に選ばなくてはいけません。かかる費用や借りられる期間など、実際に住むことを想定して物件選びをしましょう。